2024年2月9日金曜日

ベトナム語 母音

 母音を見てみよう。

どうやら北部方言と南部方言があり、結構違うようで。

ベトナムには法的な標準語は無いそうだが、教材はハノイのある北部の方言が大半を占めるので、南部方言を学ぶのはハードルが高そうだ。でもアニメや映画にはほぼ南部方言が使われているらしいのでそれを活用したい。Youtubeでも南部方言の情報が多く見受けられる。学習者には良い時代になったものだ。

中国語でも、「北京方言と北部寄りの普通話」と「南方の方言や台湾の華語」では、とくに「そり舌音」の強さに顕著な違いがある。多分中国語のルーツである関東語ではさらに、頭子音NGや音節末の子音が残っていたり、N音がL音に寄っていったりしていて興味深い。

中国の標準語である普通話ですら音節末の子音が消滅しているのに、外国である韓国や日本やベトナムでは今でも残っている。なのでベトナム語には親近感を覚えてしまう。ベトナムでも南北で「そり舌音」の強さに違いがあるようだが、南部の方がそり舌音の影響が強く残っているようで、中国と逆なのが興味深い。


下記は私の個人的解釈です。


単母音

i 日本語の「い」。

y 日本語の「や行」の「い」。iよりも長くのばす。

ê 日本語の「え」

e 口を横に大きく引っ張り舌を前方の下へ押し付ける。「イェ〜イ!」の時の「ェ〜」

a 大きく開けて舌を下げる。英語の/a/的。長母音。

ă  aと同じ音で短母音。

â あいまい母音。/ə/。短母音。

ơ  âと同じ音で、長く発音。長母音。??

ô 円唇で舌をすごく奥に引き、喉を鳴らす。日本語の「お」に近い。

o 大きく開けて舌を奥の下に。英語の/o/的。

ư 口を横に広げて舌を上に。中国語の ü に近いか。

u 円唇にして舌を奥に引く。中国語の w 


二重母音

母音が複数連続する場合、中国語と同じく、一音節にまとめてしまうようですね。漢字の音を輸入して使うとしたらそうなりますよね。日本語だと「官」はかつて「くわん」と2音節として書きましたが、今は「かん」と1音節になってしまってますね。


BEBAさんのチャンネルの二重母音

https://youtu.be/W4C9cmiJenU?si=kAXVS71BGzmllTcL



Wikipediaより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A5%E5%A3%B0

周辺言語に残る入声[編集]

ベトナム語では、-p、-t、-c、-ch があり、第3声[注釈 3]thanh sắc (鋭調) / thanh sắc tắc (鋭促調)[陰入])と 第6声 (thanh nặng (重調) / thanh nặng tắc (重促調)[陽入])のみを取る。軟口蓋音 -c は、鼻音 -ng と同様、一部が、硬口蓋音 (-ch、-nh) に変化(硬口蓋化)している(単母音 a, ê, i(y) に後続する時)。

朝鮮語では、-p(終声ㅂ)、-l(終声ㄹ)、-k(終声ㄱ) があり、-t が -l に変化している。ただし、朝鮮語の発音規則により、後ろに音節がある時に、「욕망」(欲望、yongmang ← yokmang)や「십오」(十五、sibo ← sip-o)のように鼻音(鼻音化)や初声連音化)として発音する場合もある。

日本語の漢字音における音読みでは、-i か-u の母音が挿入され、字音仮名遣で[フ・ク・ツ・チ・キ]で終わるものがほぼ入声であると考えてよい。これらは学校が「ガクコウ」ではなく、「ガッコウ」に、十個が「ジュウコ(←ジフコ)」ではなく、かつては「ジッコ」現在では多く「ジュッコ」となるように、無声子音の前では、元の形の近い音価を残している。室町時代には-tの入声があり、例えば「念仏」はNembut、「念仏は」はNembuttaと発音された。現代語でも、「雪隠」set-in などにその名残が見られる。入声は仄声に属するため、「フクツチキに平字無し」という言葉がある。



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基督教の読み方

英語では キリストの事を ジーザス(jesus) と言います。 中国語ではキリストに 基督(ji1du1) を当て字して(じーどぅー)と読みます。 日本語では「 基督」を 「キリスト」とは読めないはずですが、「基督教」を「きりすときょう」と読むことにしてしまっているんですね。